シリコーン樹脂・離型コーティング | 有限会社 精密化成工業研究所

シリコーンという言葉は、工業分野では有機ケイ素化合物を総称するものです。
シリコーンはシリコン（金属ケイ素）としばしば混同されやすい。
シリコーンはケイ素と酸素からできているシロキサン結合を骨格としています。骨格の周囲は有機基で囲まれています。外観からは有機物に見えますが、内側には無機質の骨格があります。ある意味無機物と有機物のハイブリッドになっています。
基本骨格の結合エネルギーは高いため、光エネルギー・熱エネルギーに強い特性があるので、耐候性・耐熱性に優れています。また周辺の有機基（メチル基）によって、撥水性・離型性に優れています。
シリコーン樹脂は、一般的にに耐熱塗料（加熱硬化型）に使用されています。当社では、シリコーン樹脂の性能を有効的に使用するために、常温硬化型で数種類のシリコーン樹脂をブレンドして仕上げています。
シリコーン樹脂はその製造法により高価な樹脂ですが、高耐久性のため一般塗膜よりも長期間使用できるためコストダウンが図れます。（塗装回数の削減等によって） シリコーン樹脂は低炭素化で環境にやさしく、人畜無害ですので非常に使用範囲が広がります。
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シリコーン樹脂は、分子表面をメチル基で覆われているため表面エネルギーが低く、分子同士の引き合う力が低いという特徴があります。
化学的にも、生理的野も不活性であることから、広範囲の材質に使用することが出来ます。
メチル基で覆われているため凝集力が弱いので表面張力が低くなり、表面張力が高い水との間で撥水現象が見られます。この性質を利用して、離型コーティング剤（ガンマークリヤーＡＥ等）を開発しています。
離型コーティング剤は、撥水性・耐候性・離型性・耐熱性・電気絶縁性に優れています。
現在使用されているところは、ベルトの表面コーティング・餅、おかき、干物等の製造ラインプレスローラーの補修（製造時は焼き付けフッ素樹脂をコーティングされていますが、使用中摩耗するため、現場での補修コーティングに使用）・小麦粉と水の練り合わせ時の撹拌ブレードの表面加工。
この離型コーティング剤の最大の長所は、現場での補修が簡単なことです。（常温乾燥、刷毛塗可能、密着力が優れている、塗膜の再補修が可能）

搬送用ベルトにコーティングをせず、そのまま使用している企業様は多いのではないでしょうか。
コーティングのメリットは主に3つあります。

シリコーン樹脂でコーティングされていますので、有害物質等の湧出がなく安全性があります。
デンプン・接着剤等が付着してもすぐに取り除け、ベルト表面を清潔に保ち、さらにセンサーの誤作動を防止します。

ベルト表面の摩擦係数が上がりますので、搬送中の商品の落下を防止します。
商品が落下してしまえば、ラインは止まってしまいます。
これにより生産効率が落ちるのは言うまでもありません。

カラー化することで、搬送用ベルト上の製品をセンサーに正確に認識させることによって、生産効率が上がります。

30年来シリコーン樹脂コーティング剤「ガンマーガード」を開発してまいりました作成実績と、それにより蓄積されたノウハウを元に、お客様の細かいご要望を実現させ、オンリーワンのコーティング剤を作成いたします。
お問い合わせの際には、開発目的・開発時間・予算等を詳しく伺わせていただけましたら、効率の良い開発となり短い時間で目的が完了になります。
 基本的には１㎏単位の販売になりますが、ご希望により0.1㎏単位で供給させていただきます。自社開発コーティング剤「ガンマーガード」を用いて、ベルトコーティング・その他コーティングを行っております。

沿革

2008年6月　経営革新計画の承認を受ける。

2011年5月　サイトをオープンしました。

2014年7月　25年度中小企業小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業に係る補助金を交付される。

2014年12月 ホームページをリニューアルしました。

2016年1月　１００gから小分け販売始めました。

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