開発事例

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コーティング剤の開発例①

DSCN1449 A社より“他社と違う鋼管ポールの意匠のものを開発したい”との依頼がありました。

クライアントの要望

街並みに自然に溶け込み、高耐候性・高防食性のもの

コーティング剤の設計過程

  1. べースレジンの選定(シリコーン樹脂系の検討)
  2. 充填剤の選定(ステンレスフレーク、ファインセラミックスの検討)
  3. 試作品の作成
  4. 評価試験
  5. クライアントの試験
  6. 問題点の検討

試作品の改良点

ご要望①:顔料分が少ないため、変色が発生した。

対策:ステンレスフレークと充填剤の添加量を少なくし、樹脂分を増やした。
顔料自体もさらに耐候性の高いものを選定した。(高級有機顔料を使用)
紫外線反射剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤等を添加した。

ご要望②:カラーバリエーションが少ない。

対策:樹脂分を多くし、顔料を若干多く添加して濃色にした。
(基本的にステンレスフレークが入っていますので、近似色、無理な色もあります)

ご要望③:ステンレスフレークの量が初期設計よりも少なくなったため防食性能が落ちた。

対策:特殊ファインセラミックスの添加量を多くした。

 コーティング剤の開発例②

C社より“アルミ合金の防食をしたい”という依頼がありました。

クライアントの要望

アルミ合金の保護(性能要求;ソルトスプレー2000時間、促進耐候性試験2000時間)を、プライマーなし、1回塗りでできないか?

コーティング剤の設計

今回のクライアントの要望がハイスッペクなので、おそらくすべての性能をクリヤーすることが出来ないと判断しました。要求性能の中で順位をつけていただき、最重要な性能とそこまで重要でないものに分けて考えました。

  1. ベースレジンの選定(シリコーン樹脂の検討)
  2. 充填剤の選定(ファインセラミックスの検討)
  3. 試作品の作成
  4. 評価試験(C社の特殊配合のアルミ合金に塗布して、試験を行った)
  5. クライアントによる試験
  6. 問題点の検討

試作品の改良点

ご要望①:刷毛1回塗りで必要な膜厚が確保できない。

対策:コーティング剤に含まれている溶剤を少なくする。
増粘剤を添加する。(添加量を多くすると、塗膜の均一性がなくなります)

ご要望②:ソルトスプレー2000時間が持たない。(錆が発生した)

対策:ファインセラミックスの添加量を増やした。(副次的に増粘した)

ご要望③:改良品でも、1000時間程度しか持たない。

対策:前回の改良で、ファインセラミックスを限界まで添加しています。しかも今回の場合は上塗りですから、プライマー等に添加する防錆剤は入れることが出来ません。(耐候性に悪い影響が出るため)
クライアントとのお話で、防食性能は1000時間でも良いというご回答であったため②の改良品で行くことになりました。

 

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