室温硬化型(RTV)シリコーンゴム(一液型)特性

室温硬化型(RTV)シリコーンゴム(一液型)特性

2016年10月04日(火)6:45 PM

 ⅲ)特徴
  1液型シリコーンゴムの特徴をまとめると次のようになります。
  a)耐熱性に優れている。
  b)耐久性・耐候性に優れている。
  c)広い温度帯で特性が安定している。
  d)電気特性が優れている。
  e)圧縮・引っ張り復元性などの弾性回復性が優れている。
  f)ガス透過性が良い。
  g)耐水性・耐薬品性が優れています。
  h)プライマーを使用することにより多くの部材に良好な接着性を示します。
  i)低温・高温での硬化前の流動性の変化が小さい。
  j)無毒性である。
  k)多様性に適している。
    流動性タイプ・非流動性タイプがあります。各種添加剤(顔料・耐熱剤・防カビ剤等)が自由に添加で
    きます。溶剤タイプも可能です。
 2液型と比較した場合の1液型の特徴は
  a)必要成分のすべてがチューブ・カートリッジ等の容器に充填されているので、押し出すだけで使用が可能
   です。すなわち、2液の計量・混合の必要がなく取り扱いやすく、作業性に優れている。
  b)表面被覆の形成時間が短く、ほこり等の付着が少ない。
  c)硬化が表面から始まるので深部の硬化は遅い。
 ⅳ)特性
  a)硬化速度
   1液型RTVシリコーンゴムが空気中の水分によって硬化することは前述したとおりですが、硬化は空気に
   接している表面から順次内部に向かって進んでいきますので、内部では透過水分の濃度が硬化速度を決定
   します。しかし、シリコーンゴムの透湿水分の濃度が他のプラスチック・樹脂に比較して非常に大きいの
   で水分子は比較的簡単にシリコーンゴムの中に入っていき、硬化を促進し続けることができます。
  b)接着性
   通常、1液型RTVシリコーンゴムは、2液型に比べると優れた接着性を示します。化学組成の類似したガラ
   ス・セラミックスなどには特に優れた接着性を示しますが、各種プラスチック・金属等などには、プライ
   マーが必要になってきます。
   プライマーについては、接着力向上・安定化もさることながら、各種の条件(例えば水浸漬)での性能保
   持率の向上に非常に有効です。
  c)耐熱性・耐寒性
   シリコーンは低温から高温まで広い温度範囲において、その特性の変化が小さく、これがシリコーンの大
   きな特徴となっています。長期使用では通常150~200℃、短期では250℃程度の高温に耐えることができ
   ます。低温サイドでは、-60℃でも柔軟性・弾性を失うことはありません。
  d)耐候性・耐久性
   シリコーンの大きな特徴です。種々の条件での屋外暴露試験・ウェーザオメーター照射試験や各種疲労試
   験で抜群に優れています。屋外暴露10年以上、ウェザーオメーター照射5000時間以上(10,000時間のも
            のもあります)でも異常なしの場合もあり、シリコーンゴムの優秀性が実証されています。
   こうした特徴から、1液型RTVシリコーンゴムは屋外用途の接着・シーリングに適しています。
  e)電気特性
   シリコーンは低温から高温までの広い範囲において、優れた電気特性(電気絶縁性・誘電特性)を示しま
   すので、高圧回路等の末端処理に適しています。
    
  
  



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