室温硬化型(RTV)シリコーンゴム(二液型)特性

室温硬化型(RTV)シリコーンゴム(二液型)特性

2016年10月13日(木)5:22 PM

 c)特徴
  2液型RTVシリコーンゴムの特徴のほとんどは1液型と同じですが、2液型の特徴は次の通りです。
  ⅰ)硬化が内部・表面ともに均一に進行する深部硬化型です。これが2液型RTVの最大のメリットであり、か
     つ、2液型RTVの存在理由です。
  ⅱ)1液型RTVが硬化時、大部分の異種材料に対して良好な接着性を示すのに対し、2液型RTVは密着性が悪い
    傾向にありましたが、近年は密着性の良い2液型RTVが開発されています。
  ⅲ)硬化剤の種類の種類、量および反応制御剤などの併用により、所望の可使時間、硬化条件を選択すること
     が可能です。特に付加反応型のものは加熱することにより著しい急速硬化が可能です。
  ⅳ)主剤と硬化剤が別の容器で保管されているので、一般的に保存安定性が1液型より良好です。
  ⅴ)主剤と硬化剤が混合するだけで簡単にシリコーンゴムの加工ができます。
  ⅵ)低粘度オイル状から高粘度ペースト状、非流動タイプ、パテ状と広範囲の製品があり、用途・加工方法に
    よって最適品を容易に選択できます。
  ⅶ)硬化時の発熱がありません。このため、熱による他材料への損傷がなく、熱膨張・収縮による内部ストレ
    スもほとんど発生せず、かつ寸法精度も優れています。
  ⅷ)金属に対する腐食がありません。この性質は特に電気絶縁材料として利用される場合は重要です。
  ⅸ)毒性・危険性もなく、作業性の安全性に優れている。
  ⅹ)有機ハロゲン化物などの難燃化剤を使用しなくても,難燃成生タイプが可能です。(特に付加反応型)
 d)特性
  ⅰ)硬化速度
    2液型RTVシリコーンゴムにおいて用途や作業条件によって硬化時間をコントロールができます。
    硬化促進剤(縮合反応型と付加反応型)と硬化遅延剤(縮合反応型と付加反応型)があります。
  ⅱ)接着性
    2液型RTVシリコーンゴムは1液型と異なり、接着性が良くありません。この性能を利用して型取り用
    として利用されています。最近はプライマーなしで密着するタイプも多く開発されてきました。
  ⅲ)耐熱性・耐寒性
    1液型RTVシリコーンゴムと同じです。
  ⅳ)耐候性・耐久性
    1液型RTVシリコーンゴムと同じです。
  ⅴ)電気特性
    RTVシリコーンゴムの電気特性は、一般に他のシリコーン材料と同様に、温度・周波数を変えても大きな
    変化を示さないという特徴を持っています。
 e)使用方法
   ⅰ)混合
       2液型RTVシリコーンゴムは、主剤と硬化剤を一定の割合で混合することによって硬化します。したがっ
     て必要以上に混合液を作らず、また混合後はできるだけ早く作業を完了させてください。混合液に空気
           の泡が抱き込まれていると、硬化後所定の特性が得られないことがあります。密閉型混合機を使用する
       か、混合後、真空脱泡する必要があります。
    ⅱ)接着
    接着を必要とする場合は、被着面を適当な溶剤を用いて洗浄してから乾燥し、必要に応じてプライマー
    を塗布します。
     ⅲ)注入・塗布
    適当な器具(ディスペンサー等)を使用します。
   ⅳ)硬化
    それぞれの製品に適した条件で硬化します。縮合反応型は硬化剤添加量・温度・湿度で硬化速度が調節
    できます。付加反応型は温度依存せいが非常に大きいので、加熱することによって著しく硬化を促進す
    ることができます。
         ⅴ)硬化阻害
    付加反応型では触媒毒(硫黄・リン・窒素化合物・有機金属塩・フラックス等)を含む被着体に接触し
    た場合は、硬化しないことがあります。 
   



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